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人生はFPSゲーム。時々哲学。

 FPS特にCoDやBFが中心。 その他のPS4ソフトやVRゲームの感想・レビューや雑談なども記事にしています。 詳細はプロフィールへ。

[感想・評価]ライフ イズ ストレンジ(Life Is Strange) レビュー

PS4・本体・周辺機器-ライフイズストレンジ (Life Is Strange) PS4ソフト・本体・周辺機器

時を操る少女は運命を変えられるか

ライフ イズ ストレンジ

ライフ イズ ストレンジ

 写真の才能はあるが平凡な女の子であるマックスは、奇妙な夢を機に「時を巻き戻す」能力を手にする。
 誰もの一度は望むであろう『やり直し』が可能になったマックス。彼女は望む結果を手にいれすることが出来るのだろうか。


総論

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 面白い。物語の謎を解いていく過程はミステリー小説の様な楽しみを与えてくれるし、時を巻き戻す能力を使ったパズル要素のあるイベントやクイズの様な選択肢も良く考えられている。 
 何より可愛らしい主人公マックスを操作してオブジェクトを調べて回るだけで楽しい。マックスの吹替えを担当した声優『たなか久美』さんは素晴らしかった。

 プレイヤーはマックスの決断を促す役割を担う。巻き戻せるからこその葛藤を楽しみたい。
 やや気になるのは巻き戻すのが少し面倒な点だが、プレイヤーの決断を促すのに一役買っているだろう。


マックスとクロエの物語

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 マックスは幼なじみクロエと5年ぶりの再開を果たす。クロエは失踪した親友レイチェルの行方を探していており、マックスはそれを手伝うことになる。

 時を巻き戻す能力と刺激的なクロエの存在がマックスを変え、やがて二人の関係は微妙に変化していく。

 自信こそ無いが才能に恵まれ特殊な力を授かった「持てる者」マックスと、最愛の父の死で人生への希望を失った「持たざる者」クロエの関係は甘く危うい。





多感な18歳という時期を描く

 マックスは18歳という多感な時期にあり、ゲームは全体的にマックスの可愛く独特な感性と音楽で明るく彩られている。
 しかし、その物語は学校を中心に世代特有の残酷さや、社会が抱える問題などをテーマにしたイベントが詰まっている。アメリカに住まわない自分でも中々に重苦しい。
 
 ライフ イズ ストレンジは社会との関わり方に戸惑う世代特有の刺々しさ。そして「学校」という特異で奇妙な空間を確かに作り出せている。
  
 

巻き戻しを利用したクイズとパズル

 マックスは時空から独立した存在の様で時を巻き戻しても彼女の位置は変わらない。物語が進むに連れマックスは時空を操る方法を学んでいき、擬似的な未来予知やテレポートが可能になる。これを利用したクイズやパズルは面白い。

 例えば相手が望む言葉を見付けるために何度も戻ったり、時空から独立している事を利用して物の場所を変えたり出来るのだ。
 現実と同様に無理難題とも言えるイベントも多い。だからこそ時間を巻き戻す楽しみと便利さを感じられる。

 ただ、幾つかのシーンでは流れを悪くし物語を楽しむ邪魔になるのが残念。


 

やり直せても迷いは尽きない

 マックスとプレイヤーはやり直せる故の葛藤に幾度と無く襲われる。直近の結果が見れても迷いは晴れない。

 確かにマックスは現在を起点として過去を変え、未来を変えることが出来る。しかし、決して遠い未来が見えるわけではない。

 選択した現在が予想外の未来を招くこともあるし、知るはずの無い情報を得ることがトラブルを呼ぶこともある。
 ご丁寧に運命が変わる選択肢では蝶のマークが表示されるので迷いも一際大きくなる。この悩ましさが堪らない。

 ちなみに運命が変わる選択は統計が見れるので他のプレイヤーがどんな選択をしたか見比べることが出来る。


シンプルでバランスの良い作品

 全体的に目新しさは少なく新鮮さは乏しい。それでも一つ一つの要素が丁寧に作られており、愛情を感じるローカライズと合わせて深い満足感がある。
 語りたくなる作品なのでネタバレ版の感想を別に記す予定。
 
 青春物語としてもミステリーとしても楽しめる作品。おすすめだ。