ブラッドボーンのストーリーのあらすじ
19世紀のイギリス風の異世界を舞台にしたブラッドボーン。繁栄と没落の狭間に有るこの時代の空気感が素晴らしい本作は、人外の獣に姿を変えてしまう「獣の病」とそれを狩る「狩人」を描いた物語である。
ストーリー把握にはフロム脳が必要なのは相変わらず。脳内補完必須のストーリーで議論が絶えない。そんなストーリーを自分自身の把握も兼ねてまとめてみた。量が多くなるので箇条書きで羅列しています。推測の部分も多いのでご了承を。
プロローグ以前(明確な時系列等は不明)
・古代人であるトゥメル人は女王ヤーナムを中心に血の神秘と上位者の力を手にし繁栄していた。
・その繁栄は突如(獣の病または灰血病だと思われる)にして終わり、長い年月の末に都市ヤーナムへと姿を変える。
・学徒の組織ビルゲンワースが神秘の研究の一環として、遺跡の調査に乗り出し上位者の存在に気付く。
・実行部隊となる墓暴き(狩人の前身)達がトゥメルの地下墓地(聖杯ダンジョン?)から、仕掛け武器や上位者の血(トゥメルの血?)を持ち帰りる。
・さらにビルゲンワースは漁村で発見されたゴースの遺体を奪い、上位者の組織を用いた研究に着手。不完全ながら眷属化(タコ)を成し遂げる。
・実験の成果を受けローレンスが医療教会を立ち上げ血液の研究と実験を行う環境を整える。
・ビルゲンワースの学長ウィーレムは知識(啓蒙)を使った人の進化を目指すが、弟子のローレンスは上位者の血を使った進化を目指し決別。ここからは医療協会が主導権を握る。
・医療協会はイズの大聖杯にてエーブリエタースと邂逅。これを機に宇宙を目指す「聖歌隊」が発足。
・またゴースにより瞳を得たロマの存在を受け「メンシス派」が誕生。交信による瞳の拝領を目指す。
・医療教会は風土病であった灰血病の治療に血液を使用。代償として獣の病が発生。
・ゲールマンが獣と化した患者の駆除を始め、墓暴きから狩人と呼び名が変わっていく。その後、医療協会と協力関係となり教会に「狩人の夢」の元となる古工房が造られる。
・収まらぬ獣の病。そしてゲールマンに頼らぬ医療教会の狩人が誕生。工房にも派閥が生まれる。医療教会の狩人、英雄ルドウイークの活躍期。
・「メンシス派」がメルゴーと邂逅。儀式を行い赤い月が出現。大量の「獣の病」発症者が出る「獣狩の夜」が発生。
・上位者を目指し血液を使用していたローレンスを筆頭とした聖職者たちも、獣化抑制の研究は失敗に終わり「聖職者の獣」へと姿を変えていった。
・そして英雄ルドウイークの獣化と共に、狩人と英雄の時代は終焉を迎える。ここで民衆への狩人募集は終わったと考えられる。
・血液愛好の嗜癖があった貴族カインハーストを教会は「穢れた血」として「処刑隊」を派遣し討伐。
・長引く「獣狩りの夜」の影響で「獣の病」拡大が抑えられず、教会は都市の一部を破棄し火による浄化を行う。(旧市街)
プロローグ~大聖堂(夕刻)
・主人公「獣狩りの夜」直前のヤーナムへ到着。「ヤーナムの血」を輸血されヨセフカの診療所で「月の香りの狩人」になる。
・狩人の夢でゲールマン・人形と出会い、獣狩りの夜を終える為の活動を行う事になる。
・住民から「獣狩りの夜」に関する情報を得ながら、正気を失った自警団と交戦。
・墓地で元月の狩人ガスコイン神父と戦闘。獣化を目の当たりにする。
・教会街でオドン教会が安全な場所であると教えられ、住民の避難を依頼される。
・大聖堂で獣化したエミーリアと戦闘。この直後に「獣狩りの夜」へと入る。
プロローグではヤーナムを支配する医療教会の崩壊が描かれている。
教会の狩人であるガスコイン神父や医療教会の顔である教区長エミーリアが獣化。医療教会は事態を収集する力を失っていた。
主人公はヤーナムの住人が信じる祈りや獣避けの香が効果を成さず、狩人すら獣化から逃れられないことを知る。
禁域の森~ビルゲンワース(夜間)
・聖遺物ローレンスの頭骨に触れ過去の幻影から合言葉を得る。
・合言葉を使い医療教会が立ち入りを制限している禁域の森へ。禁域の住人を退け最深部へ。
・再深部となる禁域の墓で女王ヤーナムの従者「ヤーナムの影」と戦闘。ビルゲンワースへ入る。
・ビルゲンワースの月見台でウィレームに導かれ月前の湖へ。
・湖にて儀式の秘匿をしている白痴の蜘蛛、ロマを撃破。赤い月の出現と共に秘匿されていた儀式中のヤハグルに侵入。
「獣狩りの夜」が始まる。プレイヤーは医療教会が隠してきた秘密を暴くためビルゲンワースへと進む。
ビルゲンワースはストーリーが進行しても月が赤くならない特殊なステージ。狩人の夢と似たような空間と考えらえます。
ウィレームは医療教会と袂を分けたので協力的だったのでしょう。
隠し街ヤハグル~メルゴーの高楼(赤い月出現)
・ヤハグルを守るアメンドーズと鐘の女の攻撃を掻い潜り儀式の場へ。
・メンシス派の儀式で召喚された再誕者と戦闘。
・ミコラーシュのミイラに触れ教室棟・メンシスの悪夢へ入る。
・メンシスの悪夢でメンシス派が交信による瞳の拝領を目的に儀式を行っていることを知る。ミコラーシュ撃破後メルゴーの高楼へ。
・メルゴーの高楼で女王ヤーナムとその従者に遭遇。女王ヤーナムもメルゴーの乳母と敵対していた様だ。
・メルゴーの高楼で赤子を擁するメルゴーの乳母と戦闘。儀式を破り女王ヤーナムの礼を受ける。
「鐘の女」と組んでいたメンシス派は儀式により上位者の召喚を目論んでいた。ここからは言わば上位者狩りとなる。
メルゴーの乳母を倒し儀式の中核を成す赤子メルゴーを解放することで、獣狩りの夜は終わりを告げる。
エンディングと考察
私は主人公がヤーナムの秘密を暴いた程度によりエンディングは分岐していると考えている。
(1)ゲールマンに介錯され夢から目覚め夜明けを迎える。主人公の墓が「狩人の夢」に追加。
ゲールマンを信じ狩人として獣狩りを行い、獣狩りの夜を終わらせ夢から覚め朝を迎える。流されるまま使命を果たした結果だが、物語の結末として美しく見える。
(2)ゲールマンと戦闘。「月の魔物」によりゲールマンの後継者として新たな預言者となる。
かつて月の狩人であったガスコイン神父は役目を終え家庭を持った。しかし彼は獣化を避けられなかった。
主人公はヤハグルにて夢と上位者との関係を知り、夢の中で生き続けたミコラーシュを殺している。
全てが終わり介錯を申し出たゲールマンへの不信感から討伐を決意。ゲールマンを倒すが「月の魔物」により預言者にされ夢に囚われる。
(3)「三本目のへその緒」を三つ使用し「月の魔物」を撃破。自ら上位者となり幼年期へと入る。
都市ヤーナムと上位者の秘密を暴いた主人公は上位者への進化を渇望する。
そして手にした3つの「瞳の紐」を使い脳に瞳を抱き、「月の魔物」を狩ることに成功。彼女の「青ざめた血」を手にした主人公は上位者へ進化し幼年期へと入る。
・聖杯ダンジョン
聖杯を利用し過去の再現を行っている様子。古狩人の鐘と同様で実物ではなさそうだ。
トゥメル滅亡の原因。トゥメルの女王ヤーナムと赤子の秘密。獣の病の原因と思われる病めるローラン。ロマに隠されていた獣血の主。姿無きオドンと落とし子アメンドーズの関係。
現状この辺りは情報が殆ど無く今後の情報に期待。