SCEのPS4専用ソフト。プレイヤーの判断・行動で結末が変化するマルチエンディングを採用。海外ゲームだと最早当然なのだろう。「アンティル ドーン」もハリウッド映画で活躍するスタッフが集められ製作された「プレイする映画」である。
雪が舞う山荘で休暇を楽しむ8人の男女。彼らを突如として襲う怪奇現象。そして現れる恐ろしい謎の男。彼らが生き残れるかはプレイヤー次第だ。
本作の売りとなる「バタフライエフェクトシステム」により物語は分岐していく。バタフライエフェクトは「蝶の羽ばたき」の様な僅かな影響が、遠い場所での嵐に繋がる可能性があるという考え方だ。小さな影響が思いがけない結果をもたらすのである。名作映画「バタフライ・エフェクト」を見た人にはお馴染みのこの考え方がモチーフとなっているシステムだ。
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「アンティル ドーン」では分岐するイベント時には画面左に蝶のマークが出る。
蝶が出ているシーンにおける判断・行動が物語に細かな影響を与えていき、次第にそれは大きな変化へと繋がっていく。本作では登場人物の死後もストーリーは続いていく。
ホラー映画で思い描く「もしも」の物語を体験できそうな本作。元々はPlayStation Move用に開発されてきたソフトであり、随所にその名残が見られる。
QTEが中心となるゲームではあるけれど、瞬間的な操作が求められるシーンは少ない印象。ホラー映画の演出の様に迷う時間がきちんと与えられている様だ。
QTEと話題のVR(ヴァーチャル・リアリティ)は相性が良いだろう。不評も多いQTEだが、今後は洗練されていくと私は信じている。その可能性を感じさせてくれると「アンティル ドーン」に期待している。
- 出版社/メーカー: ソニー・コンピュータエンタテインメント
- 発売日: 2015/08/27
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