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[PR]PS4ProでWQHDとHDRが楽しめるPixio『PX277h』レビュー

PS4ProでもWQHDが使えるPixio 『PX277h』

 ゲーミングモニターで人気のリフレッシュレート144Hzのディスプレイ。その中で『PX277h』はWQHDにHDR10と高性能でありながら、4万円台で買えるコストパフォーマンスに優れた製品です。

 この度Pixio様から『PX277h』の試用品を2週間程お借りできたので、PS4Proで使用した感想を書きます。

製品スペック紹介

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 Pixioは2016年に設立された比較的新しいメーカーで、最高基準のモニターを低コストで販売しています。

 『PX277h』は視野角と発色に優れたIPS(AHVA)パネルのアンチグレア採用。標準輝度350nit、コントラスト比1000:1、応答速度は5msと他のIPSモニターと遜色ありません。

パネル  IPS(AHVA)
解像度  WQHD(1440p)
表面加工 アンチグレア
リフレッシュレート 144 Hz
コントラスト比 1000 : 1
標準輝度 350 nit
応答速度 5ms

 

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 入力端子はHDMI2.0 × 1、HDMI1.4 × 1、DP1.2 × 1の3種。本体はスリムベゼル(12㎜)でありベゼルレスより少し太いです。一応スピーカーを内蔵していますが、別途用意した方が良いです。


 より詳細な仕様が気になる方は、公式HPか下記のリンクから確認して下さい。
www.pixiogaming.jp

https://docs.wixstatic.com/ugd/46f63d_47fbb286200144c3af45dd3da3f56e19.pdf


 残念ながらPS4Proは『FreeSync』未対応で、リフレッシュレートも60Hzに制限されています。そこで本記事はWQHDとHDR中心のレビューとなります。


PS4ProでWQHDを楽しめる

 私は『PX277h』に映し出されたWQHD映像が想像より綺麗で驚きました。27インチのWQHDは40インチの4Kとドットピッチも同等だからでしょう。私が持つ32インチの4Kモニターと比べても決して見劣りしないです。

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 これならPS4ProにWQHDモニターを選ぶのも悪くないと感じました。しかし意外にもWQHDモニターはPS4Proで使えないことが多いと知りました。

  
 実はPS4Proの出力設定は720p・1080i・1080p・2160p(YUV420)・2160p(RGB)の4種でWQHD(1440p)には対応しておらず、WQHDモニターはフルHD出力で使用となっていました。


 そこで『PX277h』は4K入力を受け入れ、モニターのエンジンでWQHDにダウンスケールして表示しています。

 これはモニターをPCとPS4で兼用したい人には嬉しい機能でしょう。


 

HDRモニターとしても高性能

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 HDRは従来の表現SDRに広色域と眩しさの表現を加えたものです。『PX277h』は基本規格となるHDR10に対応。注目はピーク輝度の高さです。


 明暗の表現が重要となるHDRコンテンツは輝度0.005nit~1,000nitの範囲を目安に作られています。

 ところが低価格が売りのHDRモニターは大体ピーク輝度400前後とHDRに重要な輝度が不足がちです。その点『PX277h』はミドルクラスの指標となるピーク輝度600nitを達成しています。


 さらにHDR出力に伴う遅延を軽減し、ディスプレイ情報をHDRコンテンツに伝える『FreeSync2』にも対応です。

 IPSパネルなのでVAパネルと比べコントラスト比こそ低めですが、HDRに力を入れていることが伺えます。

SDRとHDRを比較

 
 次に載せるのはPS4ゲームのHDR効果を比較した写真です。上が従来の映像であるSDR、下がHDRとなります。


『ゴッド・オブ・ウォー』
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『アンチャーテッド 古代神の秘宝』
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『ARK: Survival Evolved』
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 写真ではピーク輝度600nitが成せる眩しさや輝きを伝えにくいですが、HDRで色域が広がり鮮やかな発色に変わったことが確認できます。



安価ながら機能は充実

 機能としてはゲームモードを含めた幾つかの映像プリセットの他、画面上にもう一つの映像を重ねられるピクチャー・イン・ピクチャー(PIP)機能、残像対策の『AMD FreeSync』と他の製品に採用されている機能は一通り揃っています。


 少し珍しかったのが『LINE OF SIGHT』と言う画面中央にターゲットサイトを表示させる機能です。パターンは3種類あり赤と黄色の二色が選べます。

 どうしても移動時に足元を見てしまう癖を矯正するには便利ですね。

 
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屋内戦がメインのR6Sなどは効果的に使えそうです。
 


概ね満足だが不満点もある

 パネルの発色や解像度に不満を感じることは無かったです。価格を考えると品質は高いと思います。

 ただ他の低価格帯の製品と同様で少し本体が安っぽいです。やはり本体周りは価格が反映されやすいですね。

 高さの調節が出来ない簡素なスタンド。音質が悪く不要にすら感じるスピーカー。HDMI2.0が一つしかない。この辺りは低価格帯の製品の宿命でしょう。


 特に気になったのはモニター下面に設置された各種ボタンが、指で探って押すには小さい上に密集していることです。

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 目視できれば良かったのですがモニターの下面なので難しく、映像設定を変更する際に誤操作してしまい不便でした。これは改善して欲しいと感じます。

 

PCとPS4と併用に適している

 『PX277h』はIPS/WQHD/144Hzと高機能なディスプレイで更にHDRも付いています。これで5万円しないのは驚きです。

 もしHDRが要らない人は応答速度重視の『PX276』もあります。チェックしてみてはどうでしょう。

 個人的にはPS4ProでWQHDが利用可能な所がポイント高いです。一つのモニターにゲーミングPCとPS4を繋ごうと考えている人にオススメです。