人生はFPSゲーム。時々哲学。

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[ネタバレ]『Detroit Become Human』のエンディング感想と雑感

デトロイトのEDを統計と共に振り返る

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 TGSの試遊で魅せられ購入を決意したのは半年前。遂に発売となったデトロイトは王道の演出を豪華な映像で楽しめる上に、自分の操作が関与するので格別です。かなり面白かったです。


 ただクリア後に少しモヤモヤした感覚が残りました。そこは周回プレイ前提なので仕方ないですね。

 取り敢えず初回クリアの感想を残そうと思います。
なお統計結果は5/28日における世界の統計となっています。

ベストでは無いが良い結末

 数名の犠牲は有りましたが、ハッピーエンドに近い終わりで満足です。初回はバッドエンドの方が衝撃も強そうですが、その辺は仕方ありません。 

 物語に関しては少し溜めが短くて感情移入を損ねてた気がします。

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 例えばハンクを庇って死んだコナー。コナーを失った喪失感に打ちのめされる暇もなく再登場。ハンクが失せろと気持ちを代弁してくれました。

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 カーラ編でもアリスの秘密を受け入れる選択までが短かめでした。アリスはアリスなのですが、種族を越えた家族の姿に共存の希望を見出だしていたので少し熱量が落ちました。 
 

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 アンケート結果も思わしくありません。もう少しキャラクターとプレイヤーが、一緒に考え向き合う時間を用意してくれても良かった気がします。



 以下は3人が迎えた結末の感想です。


コナー編

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 コナーは変異体となりサイバーライフ社のアンドロイドを解放。マーカスを支援しハンクと友情を交わしました。 

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 サイバーライフ社での二人のコナーは鉄板ネタですが面白かったです。まさかストライトフォードタワーで死んだことが、クライマックスの布石になるとは思いませんでした。


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 コナーはハンクのため変異体への道を進んでいましたが、最終的にマーカスとカーラのために変異体にしてしまいました。平和的な革命を成功させずに、カーラが救われる未来が見えなかったからです。


 全体的に私のエゴや矛盾をコナーが背負っています。今思えばかなりエグいこともさせました。この辺は当人が知るはずの無い情報を得てしまう群像劇の欠点ですね。

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 この結末は49%と半数の人が辿りついてます。ただコナーが変異体になった人は77%なので意外と減っていて驚きです。


カーラ編

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 カーラはアリスと国境を越えカナダへ。この結末へ辿り着いた人は5%と低いです。実際マーカスの成功だけが生き残る希望で、最後までハラハラさせられました。



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 ここのシーンはカーラが選んだ道だと感じ印象的でした。直前にローズにバレたら殺されると言われ、良心に訴える考えは自分の頭になかったんです。『誰も犠牲にしない』の項目を見てハッとしました。


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 ジェリコからの脱出はカーラの死を覚悟しました。何度も逃げようとして駄目で絶望的でした。寸での所でルーサーが救ってくれたのです。

 『交わる運命』でルーサーが犠牲になった人は7%とかなり低いです。やはりルーサーが犠牲となったのは心残り。3人揃って脱出させたかったです。


 統計で意外だったのは廃車で髪を切った人が少なかったことです。切ったの26%しか居ないんですね。LEDも付けたままで驚きました。
 

マーカス編

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 マーカスは世論を動かし一時の自由を手に入れました。変異する前から人間らしさに溢れ、最も感情移入しやすかったです。

 マーカスもコナーと同じく研究開発段階のプロトタイプを意味する「Rシリーズ」です。

 マーカスはRK200なのでRK800であるコナーの前モデルですね。コナーがマーカスと同じようにアンドロイドの解放が出来るのも納得です。


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 マーカスとはアンドロイドの救世主としての決意と悩みを共有できたと思います。物語の核を担うだけあって完全に主人公です。


 最初はコナーが主役のイメージでしたが完全に覆されました。クリア後のアンケートで圧倒的人気なのも納得です。

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 統計で驚いたのはノースにキスしないが3%、助けず逃げるが7%だったこと。理由は後述しますがもっと多いと思ってました。



おまけのクロエ編

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 クロエは初めてチューリングテストをパスしたモデル。アンドロイドの原点です。

 画面にアップで映るクロエは等身大に近く、リアリティある映像と表情で本物にしか見えないです。

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 まさかメニュー画面でプレイヤーにチューリングテストを体験させるとは衝撃でした。


 そして同時に彼女がプレイヤーを観察していると気付いた瞬間は思わず唸りました。ここが本作で最も優れた演出だったと思います。


 エンディング後に物語を見て変異の兆しを見せた彼女を、私はもちろん解放してあげました。

 ただ画面が寂しくなって喪失感が凄いです。かなり後悔してます。
 

本当にアンドロイドは自由を得たのか

 以前『ウィッチャー3』のレビューでプレイヤーはゲラルトの心の声であると評しました。

 プレイしながら本作も同様にプレイヤーはアンドロイド達に芽生えた人間性だと思っていました。


 しかし、プレイを進める内に疑念が生じました。果たして本当に人間性なのだろうかと。私が最もそれを感じたのがマーカスのパートです。


 マーカスの活動がアンドロイドの命運を分けるのは明白で、カーラの為に是が非にでも、平和的な革命を成功させたいと願っていました。


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 そこに登場したのがノースです。マーカスは彼女と恋人フラグが立つんですが、人間への嫌悪やマーカスへの愛情が平和的な活動の障害になりそうでした。


 だから彼女の感情を煽りそうなキスはしたくなかったんです。


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 彼女はジェリコが襲撃された際に危機に瀕します。タワーでは死のリスクを感じながらもサイモンを助けましたが、ノースにはここで死んで貰おうと見捨てました。


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 その後マーカスがノースを失い悲しむ姿を見て思ったんです。これじゃ内なる人間性どころか、彼らを支配するプログラムと変わらないと。


 改めて考えるとマーカスら3人は自然に変異体となったわけでは無いです。実際のところプレイヤーの指示と操作によってアンドロイドを縛るマインドパレスを打ち破っています。

 
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 プレイヤーはコナーに搭載されていたアマンダの様なプログラムなのかも知れません。これが『rA9』の正体でしょうか。



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 エンディングを迎えて疑念は深まりました。自由を得て喜んでいるのはマーカスの近くにいるジェリコのメンバーだけです。

 コナーが倉庫から連れてきた大勢のアンドロイドは直立不動で個性を感じさせません。かなり支配からの解放と呼ぶには違和感があるシーンでした。


 マーカスは『目覚め』と言いますがマインドパレスからの解放と、自意識の獲得は別問題と言えそうです。

 マーカスやコナーはマインドパレスを破り、自意識の無い彼らを支配しているだけなのかも知れません。

 この辺りの謎は別のエンディングを迎えれば解けるのでしょうか。まだまだデトロイトの魅力からは抜けられない様です。