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PS4ゲームのHDR効果を比較してみた

PS4ProでゲームのHDR効果を比較

 折角のPS4Proなので4K/HDRを導入しようと『32UD99-W』を購入しました。機能からデザインまで大変満足しております。

k456.hatenablog.com

 折角なのでHDRの効果がどれ程か幾つかの作品で確認してみました。

作品ごとにHDR効果を比較

 比較方法は設定を開いてHDR効果を切り替えてスマホで撮影するだけの素人比較。多少のズレはご了承ください。

 『32UD99-W』はHDR10のピーク輝度550nitでコントラスト比1300:1とHDR600にやや劣る感じです。
 また写真はGalaxy S6のカメラでディスプレイを撮影した物を縮小しています。 


『アンチャーテッド 古代神の秘宝』

 全体的に色鮮やかになりオブジェクトの質感が良くなった印象です。切り替えで差を感じにくい場面も多く効果は限定的か。 
 微妙な評価になったのは初期のHDR対応作品となるためか、HDR設定が無いのが原因とも考えられます。



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広色域の恩恵は分かりやすいです。


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陰影の強調で岩や苔の質感に違いを感じました。

 

『Horizon Zero Dawn』

 時間変化があるので同じ場所で比較。この作品は全体的に赤が強く出る印象。夜間より青空や夕焼けに差を感じられました。
 こちらもHDR設定が出来ないのが残念。この時期はメーカーも模索中で試行錯誤していた様です。


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青空が鮮やかになり白が際立ちます。


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黄昏のグラデーションはかなり美しかったです。
 

『Battlefield 1』

 初期の作品においては、良くも悪くもHDR効果を感じました。モニターに合わせHDRの輝度を変更できたが要因でしょうか。ディスプレイに合わせてHDR設定を500にしています。

 マルチプレイにおいてもHDRで臨場感は高まります。ただ眩しい・暗いといった視覚効果も高まるので、対戦環境としてはオススメ出来ないです。


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陰影の変化がくっきりし立体感が増した。


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静止画だと色の変化の方が分かりやすい。

ゴッド・オブ・ウォー

 HDRの良さを強く感じた作品でした。よくHDRの魅力は眩しさと表現されますが、ゲームにおいては輝きの表現と言い換えられそうです。

 黄金が放つ金属光沢や水面のきらめきのリアリティが増したと感じました。神話の世界ということもあり広色域も映えます。

 HDRで明るさとガンマ値の設定が出来ることに感激しました。設定の重要さを実感。




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水面の輝きや金属光沢で違いを感じました。

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輪郭がくっきりし映像の細かさが際立ちます。


Detroit: Become Human

 HDR設定はあるのだが恩恵を感じにくかったです。もちろんHDRを切るとぼんやりとした印象になりますが、無しでも良いかなと思いました。

 光源に拘った理由でフォトモードの搭載も大変な様です。HDR効果の乏しさも意図的かも知れませんね。

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彩度の差ですら微妙なシーンも少なくない。


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暗部や光の反射では多少の変化は感じられる。


HDR効果を比較して

 結果として立体感が増した・全然違うと言うポジティブな評価から、差が分かりにくい・ゲームに向かないと言ったネガティブな評価も概ね納得ができました。

 幾つかの作品で体験した上で、HDRに対する感想を列挙します。感覚や環境で個人差がある点は御了承ください。

金属や炎のリアリティは圧倒的

 よくHDRは眩しいが追加されたと表現されますが、その恩恵は輝きの表現に現れると感じます。

 HDRで金属光沢の艶かしさ、水面が見せる輝き、炎が見せる揺らめき等のリアリティが増しています。特に金属の質感は素晴らしいです。

 

輝度もコントラストも高い方が良い

 やはりIPSパネルは黒の表現でHDRの恩恵を感じ難いシーンも認められました。黒に強いVNパネルや直下型でエリア駆動している製品が良さそうです。


 一方で白や輝きの表現では想定より輝度の恩恵が有りそうです。今回の比較は500nit程度ですがHDRの効果は確かに感じられました。

 HDRにおいてディスプレイの明るさは1000nit欲しいと言われるのも納得です。

広色域と高コントラストの恩恵は安定

 作品に関わらず広色域による変化は安定して違いを感じます。中でも赤と緑の変化は強く感じました。

 また高コントラストによる陰影や輪郭の強調は4Kとの相性がよく、映像の立体間や精細さが増す印象です。

 この辺がHDR対応の作品が増えた理由の一つでしょう。


 

マルチ対戦には不要

 協力プレイでは楽しさも増しますが、対戦FPSにおいて勝利に拘るならHDRは切るべきと結論に達しました。

 HDRは映像作品では素晴らしいHDRですが、こと対戦ゲームでは不必要なリアリティです。

share機能が使いにくい

 HDRでなくSDRに落として記録するので、保存した映像は少なくとも暗くなります。酷いと別物の様な映像になります。

 特に『ゴッド・オブ・ウォー』の録画は、のっぺりとした映像で、かなり厳しい品質でした。現状だと記念にプレイの記録を残したい人にHDRは使いにくいです。


まだまだ発展途上なのは否めない

 
 私は所有していませんが『ファイナルファンタジーXV』は基本輝度を400nitに設定したそうで、ピーク輝度が400nitの製品では広色域くらいしか恩恵がなさそうです。

ゲームの4K化やHDR対応にはまだまだ苦労あり? 最新ハイエンドゲームグラフィックスの先駆者たちによるパネルディスカッション【CEDEC 2017】 - ファミ通.com

 まだまだモニターの性能だけでなくメーカーの手腕にも左右されており、HDRは意味ないと言われても不思議はないです。

 2019年になり『Display HDR』認証を取った製品も出てきています。またディスプレイのスペックを考慮するHDR10+対応の製品も登場間近です。これからが本番といった所でしょう。