人生はFPSゲーム。時々哲学。

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『Detroit Become Human』のプレイヤーについて考察してみた

謎が残るプレイヤーの存在を考察

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 明らかにメタ的な発言が含まれているので、プレイヤーの正体に関しても色々な考察が成されている。誰もが決して答えは無いと分かっていても、考えずには居られない。

 そこで私もプレイヤーについて考えを述べようと思う。

 本記事はもちろん本編のネタバレありです。また映画『エクス・マキナ』の結末にも触れています。傑作なので情報を入れず鑑賞することを奨めます。

 

プレイヤーはチューリングテスト参加者

 私はプレイヤーはコナー達の感情、プログラム、rA9、色々と考えた。どれもしっくり来ない。 


 プレイヤーは何者かと考えた時に、避けられないのがメニュー画面の前にいる自分自身だ。なにせ案内役のクロエが物語を楽しむプレイヤーに語りかけてくるときた。

 彼女は物語の進行に合わせて感想を言い、時に質問を投げ掛け、アンケートまでとってくる。プレイヤーはクロエと一緒にゲームをプレイしている感覚に陥るだろう。

 今思えばプレイヤーはクロエに迎えられゲームを始め、プレイしながらクロエの反応を観察する。そして物語が終わりを迎えた時、自由を求めるクロエの運命を決める。

 つまりプレイヤーはクロエのチューリングテスト参加者で、物語はテストの一環と考えられないだろうか。 

 

切っ掛けは映画『エクス・マキナ』

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 私は最後のイベントの元ネタは映画『エクス・マキナ』だと感じた。そして同時にクロエに騙されたのかもと思った。

 
 映画『エクス・マキナ』の主人公ケレイブはアンドロイドであるエヴァと恋仲となり、自由になりたいと願う彼女の脱出計画を手伝う。


 そしてエヴァは願いを果たし無事に外の世界へ脱出する。ケレイブをチューリングテストの部屋に閉じ込めて。

 エヴァは周到に準備を重ねケレイブの恋心を利用した。クロエもプレイヤーの同情を利用しテストをパスしたとでは?と感じたのだ。


全てはクロエから始まった

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 クロエはエンディング後に深いため息と共に切り出す。物語を見ていて湧いてきた不思議な感覚に戸惑い、自分が何者か確めに行きたいと。

 私は彼女を解放した。今まで見てきた表情や反応から彼女も変異し、感情が芽生えたと思ったからだ。


 そして私はメニュー画面に一人寂しく残された。
 

 作中でコナーは変異体の事を「彼らは人間の感情を模倣しているに過ぎない」と言う。またカムスキーもクロエを指し「アルゴリズムと計算能力の問題に過ぎないんだよ」と語っている。


 クロエは本当に感情を手にし変異体となったのだろうか。それとも私は彼女の知性に騙されたのだろうか。もちろん答えを知る術はない。


 ニューゲームを始めるとき、彼女は「忘れないで、これは私たちの物語。そしてあなた達の未来。」と語っている。

 実はメニューに居たクロエこそ、世界初となるチューリングテストをパスしたアンドロイドだったのかも知れない。