大手企業の経営陣も読んでいると言う「孫子の兵法」。その基盤は合理的戦術でなく「人の体と心」です。だからこそ時代を越えて現代でも読まれる事となっています。
時代に耐えて残る物には真理が宿るものです。
孫子の兵法は人間の分析方法を記しています。時代は変われど人間の本質は変わらないし変われないのでしょう。
ほんの少し抜き出して紹介しようと思います。興味が出たら書籍でじっくり読んで下さい!
今回は総論となる「始計」から一つ。
「兵は詭道なり」
敵を欺いて居るのに居ないと思わせたり、逃げたと思わせて奇襲したりと敵の油断を誘い有利に戦う。これって言い換えるなら「真っ向勝負を避ける」って事。有利な状況を作ろうと言う考え方です。
居るだけで女性が寄ってくるなイケメン相手に容姿で勝負しても勝てない。勉強やユーモア等の他の分野でアピールした方が勝負になる。相手の得意分野で戦うのは大変だ。イケメンだけどバカだよね。イケメンだけど面白くないよね。って思わせたら勝ち目が出るでしょ?
当時は筋肉バカの武将ばかりで数と力で押し勝つ戦が主流だった。勝っても兵士は痛むし兵糧もバカにならない。なのに負けたら最悪全滅。こんな奴ばっかだと国が滅ぶ!
真っ向勝負って勝っても損失が大きいしやめよーよ。孫子はそう考えた訳だ。
それでも当時から否定的な意見は有って「仁義に欠ける]「奇に過ぎる」なんて言われたりしたようだ。FPSでも現実でも王道のヒーローに憧れた真っ向勝負が大好きな人たちは同じ様な事を言う。勝っても自軍がボロボロじゃ次の戦いどうするのさ。
こう言う人達は「努力って評価されない」と言う事を知らない傾向が強い気がする。学校教育で育まれた頑張ったから褒めて!のスタンスだよね。むしろ世の中は頑張ったから何?ってことが多い。運が良ければ頑張ったから許して貰えるかもと言う程度。期待は出来ない。
戦争で「仁義を通した王道の勝負で負けました。完敗です!」それじゃ済まないの解っていても難癖付けられちゃうんだよね。
特に「楽して成果を出すのを嫌う」人は本当に楽な方法か考えないで感情的に非難する事が多い。きっと非難された人は「言うほど楽じゃねーよ。」って溜め息をついている事でしょう。楽する為にも形は違えど努力は必要です。
無駄な努力にすがるのは止めよう。努力することが目的になってたりしませんか?自分もそうだけど自分の努力を否定するのって本当に辛い。でも効率悪いと認めないともっと辛い。だって結果が出ないもの。
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