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新世界の幕開け『ジュラシックワールド 炎の王国』の感想

描かれたジュラシックワールドの始まり

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 ゲーム『ジュラシックワールド エボリューション』も買ったし、シリーズのファンとして見ない訳にはいきません。てな訳でネタバレ全開で感想を書こうと思います。

 

炎に包まれる恐竜の王国

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 前半はシリーズ王道の楽しさが詰まった豪華な映像に圧倒されました。期待を上回る素晴らしい映像の連続で、また映画館で見たいと感じたほどです。


 冒頭からレックスやモササウルスが画面を飾る豪華さ。いやあ痺れました。映画の顔を飾るだけあって華があります。


 続く火砕流が飛び交う中、多種多様な恐竜が画面狭しと駆け回るシーンの迫力と言ったら!このシーンの密度の高さはシリーズ屈指でしょう。


 そして前半の締めとなるブラキオサウルスの悲痛な死は完璧でした。シリーズで自然の中に生きる恐竜の象徴として描かれたブラキオサウルス。


 その姿が炎に包まれ白煙の中で巨影が倒れる様は楽園の終わりを強く印象付けました。ここに『ジュラシックパーク』は終わりを迎えたのです。


人間に醜さが際立つ後半

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 後半は映画「エイリアン」を彷彿させるホラー調で雰囲気がガラリと変わります。

 全体的に欲とエゴにまみれた人間達と被害者である恐竜の関係が描かれ、つい恐竜に感情移入したのは私だけでないはず。

 それは毒ガスで危機を迎える恐竜たちを前に極まります。人類のことを考えると恐竜を解放は許されざる行為。

 ただ眺めるしか無いクレアやオーウェン達の判断は当然でしょう。脳裏にブラキオサウルスの最期が浮かびます。

 しかし同じクローンであるメイシーが恐竜を救います。造られた者達による反逆と言えるメイシーの行動にスカッとする反面、人類の行く末を考えると戸惑いが残ります。
 
 マルコム博士がラストで語るように、恐竜の進出にで人類が王者であった王国は陥落したのかも知れません。それは最終章で語られるのでしょう。


邦題に難あり

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 本作は2時間半という上映時間を感じさない面白さ。映画として評価するなら良作です。

 ただ率直な感想を言うと、少し私がイメージしていた作品ではありませんでした。これは邦題の『炎の王国』も良くない。島を舞台に恐竜を見れると期待してしまったんですよね。


 原題の『Fallen Kingdom』は王国の陥落という感じの意味です。実は陥落する王国は恐竜でなく・・・と言った流れが大事なのに、なんで変えちゃうんですかねえ。

 変な邦題にしない方が視聴後の満足感は高かった気がします。


 

最終章の期待は高まる

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 新三部作は旧三部作をなぞりながら、異なる展開を見せてくれファンをニヤリとさせてくれます。

 『ジュラシックワールド』では『ジュラシックパーク』で見れなかったパークの開園を見せ、『炎の王国』の終わりでは『ロストワールド』と異なり人類と恐竜の世界が入り交じります。


 次回は人類の傲慢さと愚かさの象徴であるインドミナレックス派生の恐竜は登場しないそうです。『ジュラシックパーク3』の様に自然の中における生態に焦点が当てられそうですね。


 最終章では神の真似事をした人類の傲慢さの対価を払うことになるでしょう。果たして恐竜と共存出きるのか。それとも恐竜が生態系の頂点として君臨するのか。

 『ジュラシックワールド』と言う題名を考えると、かなり人類に厳しい結果が訪れそうです。シリーズの結末が今から楽しみです。