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[感想・評価]GRAVITY DAZE(グラビティデイズ) ~空に落ちるに納得~

GRAVITY DAZEで『落ちる』を楽しむ

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 『GRAVITY DAZE』は記憶喪失の主人公キトゥンが相棒の黒猫ダスティと共に街を救うために冒険するアクションゲームだ。
 今回はPS+会員に向け配信された『GRAVITY DAZE』と、その続編『GRAVITY DAZE 2』の体験版の感想を合わせて記す。

空に落ちるに納得

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 先ずはGRAVITY DAZE(グラビティデイズ)の特徴的なアクションから触れよう。キトゥンは重力の方向を操ることで壁や天井を歩いたり、空へ落ちることが出来る。

 この空を飛ぶ、ではなく空へ落ちる体験が楽しい。重力の方向を変えるだけなので、直線的な軌道でしか移動できない。その上、重力ゲージが無くなると自然落下するときた。この不自由さが残る操作が素晴らしい。

 この重力に引かれる不自由さが、重力に逆らう魅力を引き出しているのだ。レベルが上がった後半では自由度は増し、前半の不自由さから解放されるので、ますます楽しい。

独特な世界観が魅力

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 フランス映画を彷彿とさせる語りと、子猫の名に恥じないキトゥンの愛らしさが印象的。子供も楽しめる王道の展開で海外を意識していることが伺える。
 内容は重力と時空の関係や神話をモチーフとしたイベントも多く意味深な伏線が多い。
 そんな伏線は沢山あるが回収は続編に持ち越されたので、残念ながら微妙な終わり方をする。そこは企画の時点で二部作なので仕方ないのかも。
 重力と内宇宙は面白いテーマなので、きっちり纏めてくれることを期待している。


無難に進化した続編

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 GRAVITY DAZE(グラビティデイズ)はキトゥンの愛らしさと独特な世界観が魅力ではあるが幾つか欠点もあった。ところが完結編となる『GRAVITY DAZE 2』はPS4に舞台を移したことで基本はそのままに、多くの不満点が改善されており楽しく遊ぶことが出来た。 

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 一つめは前作と違い全体的に明るくなり彩りある街並みになった点。前作ではせっかく空に飛び上がってもイマイチ街並みを眺める楽しさがなかったが、続編では広々とした街並みを駆け巡る楽しみがあった。

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 二つめは重力キックゲーに幅が出た。前作はテンポ良く敵に重力キックを繰り出すのは爽快なのだが、単調さと紙一重の楽しさであった。ところが今作では素早さや威力を重視したチューンという戦闘モードが選べるので戦い方に個性が出せる。

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 今作は兵士やロボットなど敵のバリエーションが豊富だ。ネヴィも様々な形状があったが彩りに欠けたので嬉しい変化だ。



GRAVITY DAZE 2 初回限定版 - PS4

GRAVITY DAZE 2 初回限定版 - PS4

フリープレイで遊ばなければ新作も遊びたいと思うことは無かっただろう。世界の、そしてキトゥンの謎が明かされるだろう