ワールド・ウォーZ
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ゾンビファンでゾンビ情報に通じる筆者の認識はこうだった。しかし、知人の女性の感覚は違った様だ。
久々のパニック超大作!ウイルスによるパンデミック(大規模感染)に立ち向かう大物俳優!見所は荒廃した世界における家族愛と主人公の決断!
こんな所だった様だ。その時手にしていた映画情報媒体にはゾンビのゾも記されてない?いや、題名にZがあるじゃないか!DayZ(パソコンの素晴らしいゾンビゲー)の様にZはゾンビのZだ!世界の終わりと掛けてあるんだ!
と突っ込みを入れたくなるが、ゾンビに興味がない一般人にはわからないだろう。
当然その知人女性は映画館で驚愕の事実に曝された訳だ。映画の広告やトレーラーを作るときには色々と考えなければならない。
1)当然だが人が入らないと金にならない。
2)集客層の拡大を目指したい。
3)ライバル映画との競合を避ける。
と言った所だ。特別な事ではないが問題はここからだ。
ここで配給は暴挙に出る。集客層の拡大を目指すために有名芸能人を吹き替えに採用する。
トレーラーで見せ場を惜しみなく出し尽くす。興業収入や動員人数の水増し。
そして極めつけが冒頭に挙げたゾンビの存在を隠す。
映画の内容を錯誤させる方法は誉められたものではない。ゾンビは悲しいことだが生理的に受け付けない人が一部には居るのだ。
そんな人たちに無理矢理ゾンビを見せるのはゾンビ普及を邪魔する悪手だ。
一部の作品は宗教的な知識を必要になり広告に苦慮することがある。とある映画の「イナゴ少女現る!」と言うキャッチコピーは噴いた。
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他にも「衝撃の事実」が無いと言う衝撃や「隠された謎」が隠れていないと言う謎。と言うようなキャッチコピーは数知れない。
いい意味でも悪い意味でも期待を越えるのはまだ優良だろう。
予想外の迫り来る画面一杯のゾンビ!素晴らしいゾンビアクション!素直な彼女はささやかな休日の楽しみをゾンビで壊されたのだ。
情報は先ずは疑うべきだ。全ての映画に当てはまる訳では無いが、スタンディ(映画の立て看板)の前でサイコー!と叫ぶ女の子は役者予備軍で台本に従っているだけだ。映画は見ていない。
初登場1位の映画は黒スーツの男が前売り券を束で持ってきて席を買い占めている。数字上は大入りなのに何故か上映終了後も客は殆ど出てこない。
筆者が映画館に従事していた時に実際に出くわした例だ。これだけ情報は加工された物が我々の元に届くのだ。
情報は冷静にその質を評価したい。正しく映画を楽しむためにも。