世界情勢と登場人物を紹介
ブースに人間そっくりのアンドロイドがいると話題にもなった『Detroit Become Human(デトロイト ビカム ヒューマン)』(以後『デトロイト』)。
本作は近未来のデトロイトを舞台に3体のアンドロイドを主役として人間性を問う作品だ。3体の視点で物語は語られ、プレイヤーの決断と行動で幾つもの分岐があるマルチエンドのゲームとなっている。
詳しい公式設定年表も公開された。 プレイ前の予習も兼ねて少し情報をまとめてた。
2038年の世界を垣間見るショートフィルムシリーズと公式設定年表を公開 | Detroit: Become Human オフィシャルサイト | プレイステーション
舞台は2038年のデトロイト
人類は2020代に大きな転換を迎えた。デトロイトに本社を構える『サイバーライフ社』がチューリングテストをパスしたアンドロイドの開発に成功したのである。
チューリングテストとは、機械は思考するかという疑念が発端に作られた人間か人工知能かを判定する試験。つまり試験をパスしたアンドロイドは人間と区別できない知能を獲得していたのだ。
これを機にアンドロイド産業の発展は加速し、2024年からアンドロイドの販売が開始となった。
そして2038年には労働の大部分をアンドロイドが担う世界が訪れた。中でもアンドロイドを作った『サイバーライフ社』があるデトロイトは、北米で最もアンドロイドが普及した都市として繁栄を謳歌している。
しかし光が強いほど影も濃くなる。繁栄と共に格差は拡大し、仕事を奪われたと人々の中でアンドロイドのへの反感が高まった。そして新型覚醒剤の蔓延が社会を乱しつつある。
その水面下で『変異体』と呼ばれる、自意識をもったアンドロイドが問題を起こし始めていた。
アンドロイドを取り巻く情勢
アンドロイドは人間と同等以上の知性を持り、その体はエネルギーと電子情報を循環させる『ブルーブラッド』で満たされ維持される。
公共の場や家庭におけるアンドロイド利用は急増。2029年に制定された『合衆国アンドロイド法』により、アンドロイドはモノとして規定された。
アンドロイドは頭部の目視できるLEDリングの他、制服の着用やアンドロイドマークが義務付けられ、人間がアンドロイドであると容易に識別出来るように定められたのだ。
最近アンドロイドをコントロールするプログラム『マインドパレス』の制限を受けない、『変異体』と呼ばれる個体の存在が報告されているが、『サイバーライフ社』は否定的な姿勢を保っている。
主役となるアンドロイド達
『デトロイト』は3体の異なる立場のアンドロイドを通して語られる。ここでは彼らの特徴と立ち位置を確認しよう。
コナー
高い演算能力を持つ『サイバーライフ社』による捜査用モデルの試作機。デトロイト市警と協力し『変異体』事件を追う使命が与えられた。
コナーは事件現場の証拠や痕跡を解析・再現し事件のプロファイリングを得意とする。アンドロイドに流れる『ブルーブラッド』の電子情報やプロファイリング結果を使い犯人と交渉も可能。
マーカス
アンドロイドの解放を目指す『変異体』組織のリーダー。かつての所有者に息子の様に扱われていたが失踪。地下に潜り組織を指揮する革命家となる。
マーカスは高度なハッキング能力を使った情報操作でゲリラ活動を行っている。そのハッキング能力を使い、触れるだけで他のアンドロイドを『変異体』に変えられる。
カーラ
家事手伝いアンドロイド。多くの言語と料理に通じるだけでなく、子守りも可能な普及型モデル。娘に暴力を振るう父親を前にして『変異体』として覚醒する。
カーラは覚醒は所有者である父親の命令と、子供を守るという倫理の板挟みなったことに起因している。その葛藤の末に彼女は『マインドパレス』を突破し『変異体』となる。
人間性とはナニか
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