東京ゲームショウ2015にて、VRヘッドセットであるOculus Rift(オキュラスリフト)を使用したVRゲームを体験してきた。
PSVRの発表もあり世界で注目されているVR業界。VRは体験しないと分からないと言われているし、私もその通りだと実感。
しかし、興味がある人も多いだろうし言葉で伝えられる範囲で感想を伝えてみようと思う。
Oculus Rift(オキュラスリフト)のVRゲームの感想
凄いの一言。触れそう。そこに存在すると感じる。それに尽きる。
自分がプレイしたのは戦闘機に乗り宇宙で戦うEVE: Valkyrieと、既存のゲームをVR化したエアメック アリーナ(AirMech Arena)の二種類だ。
この異なる2種類のゲームの感想と共にVRの魅力を伝えようと思う。
VRゲームの正統派であるEVE: Valkyrie
似たような作品が増え革新性に限界が来ているFPSのジャンル。そんなFPSの正当進化がVRになるだろう。
EVE: Valkyrieも従来のシューティングゲームと本質は大きな差はない。しかし、その臨場感は別物だ。
ゲームが始まるとそこは戦闘機の中。首を動かし辺りを見渡せば計器やパイロットスーツを着た自身の脚などが見える。そして操作説明を受けたら出撃だ。
戦闘機が浮き上がり加速していく、そして視野一杯に広がる宇宙とそこに浮かぶ戦艦達の姿に圧倒される。
そしてプレイヤーは戦場を自分の目で見渡し、戦艦の周囲で起きている戦闘を探して味方機と共に敵機の撃墜を目指す。
ゲーム性は平凡で余り語る所もない。何が違うか?確かにあるのだ。そこに宇宙空間が。
VRなら戦闘機から窓までの空間。窓の外に広がる空間を実感できる。それが実際に操縦している感覚を生んでいる。それはアトラクションに乗っている感覚に近い。
「没入感」という言葉の意味が分かった。プレイしていた時、私の脳は間違いなく宇宙にいた。
プレイ後にVRでガンシューティングやゾンビサバイバルをプレイできたら最高の体験だろうな。そう思わずには居られなかった。夢が広がる。
エアメックが開くRTS×VRの可能性
UBIが提供している基本無料ゲームであるエアメック。PS4でもプレイ出来るのでプレイしていたゲームだ。RTSと呼ばれるジャンルのゲームで、ターン性でないボードゲームをイメージしてもらえばいい。
そんなRTSをVRでプレイすると聞いてその発想に驚いた。VRゲームのイメージとしてはFPSの様なゲームを想像していたからだ。
エアメック自体の感想は以前の記事を参考にして欲しい。k456.hatenablog.com
プレイ経験もあるRTSのVR版。実際にプレイして驚いた。全くの別物。違うゲームと言って良い。
VR版エアメックはOculus Rift(オキュラスリフト)を装着して見下ろす形でプレイする。言うならばテーブルからゲームの世界が浮き上がってきている感覚だ。
それはまるでミニチュアの世界。広がるフィールドに並ぶユニット達に感じるフィギュアの様な存在感。手を伸ばして指でつまみ上げたくなる。
言うならば、玩具としてのリアリティを感じる。
その感覚を生み出しているのが、VRによる「空間の多層化」だ。通常のエアメックでは地上と空中と言う二つの空間しか認識できなかった。
その中間や空中より上の空間を少なくともプレイヤーは認識していない。しかし、VRでは地上と空中の中間をはっきりと認識できる。
多層化された空間のお蔭で飛んでいるユニットは明確に浮いていると認識できるし、ミサイルがフィールドの空へと昇っていくのも感じ取れる。
それが目の前でフィギュアが自在に動いて戦っている感覚に繋がっている。
このフィギュアが動いている感覚は、多くのゲームで利用できると思う。VRは決してFPS風のゲームだけの物じゃなかった。
最先端のVRヘッドセットは凄かった
VRゲームの映像を見て、最新のゲームと比べて映像がイマイチと感じている人もいると思う。その通り。イマイチである。
VRを体験してない人が映像の質でリアリティを測るのは当然だと思う。今まではそれが普通だったから。
VRの楽しみは映像でなくて空間にある。皆、その空間の表現に驚き、興奮している。
VRに関する情報に関しては映像より、空間を意識して読み取ると分かりやすい。VRが目指すのはリアリティのある空間の提供なのだ。