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人生はFPSゲーム。時々哲学。

 FPS特にCoDやBFが中心。 その他のPS4ソフトやVRゲームの感想・レビューや雑談なども記事にしています。 詳細はプロフィールへ。

[PS4]Bloodborne (ブラッドボーン)感想・評価~神ゲーの再来~[ブラボ]

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 数々の名作を世に送り出したフロム・ソフトウェアのPS4専用ソフトであるBloodborne(ブラッドボーン)。そのレビューしようと思う。本作では19世紀イギリスを舞台に「獣の病」と「狩人」の物語が語られる。



総評

 シリーズの伝統が感じられる作品でファンは安心してプレイできる堅実な作り。世界観やキャラクターデザインは素晴らしいの一言。映像・音楽・ゲーム性も一級品でプレイを止めるのが難しい程だ。シリーズの新たな幕開けに相応しい作品。

 同時に新規のプレイヤーは「死にゲー」の洗礼を受ける事は避けられないだろう。なんとか3時間は耐えて頑張ってプレイして欲しい。徐々に自身の成長を感じられ楽しさが分かってくるはずだ。

 最大の欠点は長めのロード時間。頭を冷やす良い時間とも言えるが少し長い。これで素晴らしいゲーム体験を損ねてしまっているのが残念でならない。(発売後のパッチで大分改善されました。)



デモンズソウルの系譜

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 ブラッドボーンについて語るなら、先ず偉大なるソウルシリーズに触れる必要があるだろう。

 デモンズソウルは今でこそ「神ゲー」と言われているが、発売当初は「クソゲー」の評価を受けていた。その理由は単純だ。難しすぎる。これだった。

 私自身も発売当初はその情報を聞いて購入を避けた。投げ出す人も多く値下がりも激しかった記憶もある。暫くしてダメ元で買ったのが私とデモンズソウルの出会いだった。
 
 発売当初のデモンズソウルは難易度が高い。高すぎた。難しい上に失敗を重ねると更に難易度が上がると言う鬼畜仕様。パッチで改善されたが、有名な「心が折れそうだ」は伊達じゃない。ダークソウルの石化カエルと言い本シリーズのトラウマは尽きない。

 何せこのシリーズは完全にプレイヤーを殺しに来ているからだ。初見殺しから始まり、僅かな判断ミスで一気に削られる体力。「死んで覚える」を体現したゲームバランスに、多くのゲーマーが「心が折れそうだ」「苦しいです。評価して下さい」とメッセージを残した程だ。(オンライン要素で簡単なメッセージを他のプレイヤーに残せる)

 オンラインプレイも一筋縄じゃいかない。他のプレイヤーのメッセージは有益な物から悪意の有るものまで様々だ。メッセージに誘導され落下死したプレイヤーは数知れず。
 協力プレイで心強い味方を呼び寄せたとしても、腕の立つ敵対プレイヤーの侵入で邪魔される何て事も珍しくない。オンラインプレイだって上手く事が運ぶなんて限らないのだ。



 そんな癖の強さにも関わらず皆を惹き付けるのは、魅力的な世界観と優れたゲームシステムに支えられている為だ。


PS4で表現される深化した世界観

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 ブラッドボーンは舞台をPS4に移した事でソウルシリーズ以上に美しく恐ろしい世界が描かれている。プレイヤーはそんな異世界で「獣狩りの夜」を終える為に「狩人の夢」と呼ばれる拠点を中心に活動する事になる。

 過去の栄華を残しつつスラム化した都市は迷路の様に複雑で、自分が正しい道を歩いているか不安になるだろう。そんな荒廃した美しき都市に死と恐怖を撒くクリーチャー達が蠢いている。
 ブラッドボーンではプレイヤーは自身の分身となる「狩人」が傷付き死ぬことを怖れる必要がある。死を意識しながらプレイすることでプレイヤーは次第に「狩人」と一体化していく。プレイヤーは死の恐怖を克服しステージを踏破しなければならない。


 そしてステージ最後には困難の象徴である強大なボスが待ち受けている。強力な攻撃と高い耐久力を誇り多くのプレイヤーを葬ってきた、ステージの最後にして最大の難関である。
 そんなボス達を倒した時にプレイヤーは確かな達成感に包まれるだろう。恐怖と困難が大きいほどその快感は強まる。道中で繰り返した失敗はここで報われる。

 


より洗練されたゲームシステム

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 病に侵された敵の行動はとても単純だ。しかし、その一撃は重く容易にプレイヤーの命を奪う。シリーズにおけるキャラクターのレベル上げは完全に「救済措置」であり、数値として現れない「プレイヤーのレベルアップ」が必要とされる伝統は変わらない。ゲーム攻略における最大の武器は観察力と判断力なのだ。

 数有る失敗を糧にして困難を克服した時、プレイヤーは自身の成長を確かに感じる。何故なら正に世界が変わり、今まで苦労した強敵が嘘の様に弱くなるからだ。それこそが経験と思考錯誤が実る瞬間である。そんな試行錯誤する楽しさを与えてくれるゲーム性がソウルシリーズの魅力なのだ。


 そんな伝統を守った優れたゲーム性を基盤としながら、ブラッドボーンは幾つかの新要素によって華麗なアクションが楽しめる様になった。

 二つの形態を持つ近接武器とシリーズ初の銃の存在。そして受けた傷を敵の返り血で癒せる新しいシステムの「リゲイン」がプレイの幅を広げたのである。

 特に近接武器の形態切り換えは滑らかであり、華の有る戦闘が可能になった。変形にロマンを感じる男子諸君は必見のギミックだ。そんな近接武器と銃を組合わせた戦いが敵を倒す快感を与えてくれたのだ。更に新要素「リゲイン」の存在がその快感を高めている。

 従来のシリーズではダメージを受けた時は離脱が鉄則だった。ところがブラッドボーンではリゲインによる回復のお陰で、その場での建て直しが出来る様になった。リゲインを有効活用出来れば複数相手でも戦闘を継続し得るのだ。
 勿論、前述した様に敵の一撃は致命的な威力だ。それを掻い潜り攻撃を当てる必要が有り、リスクとリターンの釣り合いは取れている。闇雲に武器を振り回す雑な戦い方では勝てない。そんな絶妙なバランス調整がより戦闘を楽しませてくれる。

 
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 また、プレイヤーの分身となるキャラクター。その作成も細かい調整が可能で、自分だけの分身を創るだけであっと言う間に時間が過ぎてしまう。これもまた重要な要素である。





その血にシリーズの魂は引き継がれた

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 シリーズの魅力は「プレイヤーごとの物語」が生まれる点。これに尽きるだろう。本シリーズの核となるのは「死に様」である。キャラクターの育成方針・プレイスタイル・協力・敵対プレイ・罠の対応etc・・・。様々な要素が絡み合った結果に訪れる「死に様」の積み重ねが貴方だけの物語を作り出す。


 貴方はそれを他者のプレイ配信や実況動画で感じるだろう。私が初めてプレイ配信を楽しんだのはデモンズソウルの初見プレイだった。ゲームに散りばめれた罠を、配信者がどの様にクリアするかを見るのは実に楽しい。思いがけない方法で乗り越えたり、期待通りに失敗したりとプレイヤーによって結果が様々だからだ。

 
 ブラッドボーンは「プレイして楽しい」そして「配信・実況の視聴が楽しい」そんなゲームだ。人生の辛酸を彷彿させる理不尽な死を味わった先に有る達成感を、是非ともPS4で体験して欲しい。

Bloodborne(通常版) Amazon.co.jp限定特典オリジナルデザイントートバッグ付

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