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人生はFPSゲーム。時々哲学。

 FPS特にCoDやBFが中心。 その他のPS4ソフトやVRゲームの感想・レビューや雑談なども記事にしています。 詳細はプロフィールへ。

サイド・エフェクトに見る精神科の難しさ(ネタバレだらけ)

映画・アニメ・漫画 雑記

 念のため注意しておくとネタバレだらけです。と言うかこの為にわざわざ記事を分けてるので、映画を楽しみたい人はこちらへどうぞ。






 いや。本当にコレ読むと映画が台無しなので。




 と言うわけで本題に。




 サイドエフェクトは患者が嘘を言った時に見破れるのか?って事を考えさせてくれる。この映画では患者ですら無かった訳なんだが。
 精神科の領域は色々と話題になることが多い。偏見の目で見られるのは今に始まった訳じゃ無い。
 精神科では薬物治療に否定的な人も少なくないし、診断方法にも課題が残されている。まだまだ未成熟な領域だ。



 精神科の治療は痛みの治療に似ている。苦しいって言う感覚は痛いと同じで他人には分からない。傷口があれば確かに痛いだろうと予想できる。なら腹痛だったらどうだろう。さらに言うなら神経痛だったら?


 苦しさや痛みの程度は「本人」にしか分からない。他人には分からないモノを扱っている訳だ。
 だからどうしてもそれらの表現方法は抽象的になってしまう。胸がザワザワする。お腹がしくしくと痛む。こう言う表現から診察しなければならない。
 今でこそ科学が発達して様々な便利な検査方法が生まれたが、基本となる診察は文字どおり「察して診る」と言うわけだ。

 他人の気持ちや感覚は理解は出来ないから、察するしかないのである。コレが実に大変な行為だと誰しも体験しているだろう。

 コレが簡単に出来れば好きなあの子の気持ちに四苦八苦することも無いからね。


 最近はこの察する力が低下している医師が多いそうだ。詳細な検査データを得られる様になった弊害だね。念のため言うとコレが悪い訳ではない。察する力に左右されない方法が出来たわけだからさ。


 この察する力に頼るしかない精神科は本当に大変だ。良く問題となる統合失調症の初期なんかは判断が難しい。
 精神科も検査による診断補助を目指しているが実用的なレベルにない。身体的な症状ですら難しいので無理もない話だ。
 最終的な目標は病気かどうか分からない人・微妙な人のふるい分けになるんだろうけど、気質や性格と紙一重な部分も多いので現実的じゃないだろう。
 

 個人的には人工知能が感情を持つ時に精神科領域に革命が起きると考えている。人工知能が心の作られ方を紐解く鍵となると思うからだ。
 心や魂と言ったモノは自分達の傍にこれだけ近く存在しているのに、驚くほど分からないことが多い。だからこそ人の心とは本当に面白くて興味が尽きない。