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人間性

 人間性とはどんなことだろう。優しさや社会性だろうか。献身的な行いだろうか。

 優しさや社会性そして献身性は動物でも持っている。単純に生きる為に必要な素養なのだろう。
 ならば欲望を抑える理性だろうか。しかし忍耐と言う意味ではむしろ動物の方が優れている。言葉や感情も人間固有のものではない。

 言語や技術は人間特有だが人間性と言うのはちょっと違う感じだ。



 人間性とは想像力だ。その源泉はドーパミンにある。

 積極的にドーパミンを使った人類は想像力を手にいれた。その想像力はまず他者とのコミュニケーションに使われた。

 相手の気持ちを想像し汲み取る力を得たことで様々な感情の機微を読み取れるようになった。そして社会、言葉が生まれた。

 言語や文字は難解な感情の表現の為に生まれたのだ。現在でも芸術の一角としてそびえ立つ文学は言語の役割を今も示している。

 芸術は人間性の象徴だ。ドーパミンが過剰になると幻覚・幻聴・思考障害が起き、自分と他人の境が曖昧になる。これは他の動物には見られない事だ。

 芸術は見たもの聴いたものに一定の共通感覚を与える。
 人種も思想も越えて人類を一つに出来るのは芸術だけだ。


 人間性は芸術性だ。一種の狂気に近い不合理な事柄に人間性を感じる事があるのはそのためだろう。
 自分が好きな芸術を並べた時、きっと自分の人間性を感じ取れる。

 自分を知りたいなら他人でなく芸術に聞こう。自分の心が投影されてるはずだ。