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ダークソウル3のDLC1・2感想・雑感(ネタバレあり)

ダークソウルの最後を飾るDLC

 シリーズ最後の作品として『灰の英雄』の物語が描かれた本作。DLCでは主に『亡者の王国ロンドール』に関連する物語が追加された。
 完全版となるTHE FIRE FADES EDITIONも控えているので、今回は第1弾DLC『ASHES OF ARIANDEL』そして第2弾DLC『THE RINGED CITY』の感想をまとめて記すことにする。ネタバレありなので注意。



総評

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 DLCの物語は独立しており本編で語られなかった謎の核心に迫る訳でもなく、最期を飾るには少し寂しくはある。

 その反面、ボス達との戦いは最期を華やかに飾ってくれた。特にDLC1と2を続けてプレイしたときはボス戦の豪華さを堪能できるだろう。率直に言ってDLC1を分割して出す意味は感じなかった。通してプレイしてこそ価値を感じるDLCである。

 ブラボに帰れとか、闇のシン・ゴジラとか言いたくなるDLCのボス戦は強敵でかつ、派手な攻撃の数々で画面を彩ってくれる(そしてプレイヤーは死ぬ)。

 絶望を焚べるには相応しい難易度と演出であり満足できた。DLC1とDLC2セットで一つの物語であり通して楽しむに限る。完全版で遊んだ方が楽しいこと請け合い。
 

 

以後ネタバレありの感想。

 



1弾DLC『ASHES OF ARIANDEL』

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 『ASHES OF ARIANDEL』は一作目に登場した『エレーミアス絵画世界』の成れの果てである説が濃厚だ。そう考えると隔絶され独立した物語に近いのも納得できる。



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 『忌み者』が住む絵画世界は腐れ落ち崩壊しかかっている。それを推し進めているのが、『ロンドール黒教会』設立者の1人である『修道女フリーデ』こと『エルフリーデ』。
 彼女が『ロンドール』から離れ『教父アリアンデル』を唆し新たな絵画世界の創出を妨げている。



 その理由は定かではないが『ロンドールのユリア』に『ロンドール』を棄て灰となったというフリーデだが、ロンドールの王となっているプレイヤーに敬意を見せたりと反目している訳では無さそうだ。


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 ブラボに帰れ!と言われたDLC1のラスボス『修道女フリーデ』からの3連戦は全く素晴らしかった。予想外の連戦に驚き絶望した諸氏も少ないないだろう。
 特に真の姿『黒い炎のフリーデ』は素早い連撃と範囲攻撃を繰り出す難敵。ブラボの『時計棟のマリア』を彷彿とさせてくれた。ゲール爺もそりゃあ援軍呼びたくなりますわ。


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 余談になるがファランやミルウッドの関連がよく分からない。単純に忌み者として流れ着いただけなのだろうか。付け加えると多岐に渡って関与してる「法王サリヴァーン」が絵画世界の出身と判明したが詳細は不明。モヤモヤが残るDLCだった。





第2弾DLC『THE RINGED CITY』

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 舞台は最果ての地、あらゆる時代・場所の残骸が集う『吹き溜まり』。その奥にある伝承に名を残す『小人』の街である『輪の都』にて『ダークソウル』の本質に迫るDLC。


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 『アリアンデル絵画世界』を解放したプレイヤーは『お嬢様』が求める顔料を運ぶため、『奴隷騎士ゲール』を追い『吹き溜まり』へ足を踏み入れる。

 
 DLC2は悲しき『奴隷騎士ゲール』の物語だ。顔料に必要な『ダークソウル』を集めるゲール爺。彼は戻れぬことを知った上で『吹き溜まり』に降り立つ。


 プレイヤーを導き共にボスと戦うゲール爺。彼の役目は自身を犠牲にし顔料を作ること。ゲール爺は『輪の都』で『ダークソウル』を集め正気を失いプレイヤーへと襲い掛かる。

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 DLC2のラスボスとなる『奴隷騎士ゲール』は闇の王と呼んでも差し支えない強敵。マントを絡めた素早い連撃は、再びブラボへ帰れ!と言いたくなる。

 激しい戦闘の末に『奴隷騎士ゲール』を倒し、顔料を『お嬢様』に手渡すことで新たな絵画世界の作成は進む。『お嬢様』は絵に貴方の名を付けたいと言う。こうして『灰の英雄』は絵画世界にその名を残す。

 悲しいのが『お嬢様』の言葉。
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「ゲール爺も、いつか帰ってくるのかしら。新しい画が、お爺ちゃんの居場所になるといいな。」

 きっと『お嬢様』のため果てたゲール爺の心と共に、彼女ば優しい誰かの居場所になるような絵を描くことだろう。




 さてゲール爺の物語を終え、私が最後に挑むことになったのが『闇喰らいのミディール』だ。
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 順序的には完全に見落とした形となった訳だが、体力半分以下になった時のシン・ゴジラビーム乱舞の派手さは圧巻。まあ頑張って避けきればご褒美タイムが待ってるんですけどね。なんにせよDLCの締めくくりに相応しいボスだった。

 




 

ダークソウルの本質が見えたDLC

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 物語としては枝葉に位置するが、その内容は『ダークソウル』の理解を助けてくれる代物だった。

 伝承に残る『輪の都』は『ダークソウル』を見出だした『小人(しょうじん)』の末裔が住まう街だ。『小人』は身分が卑しい人を指す言葉でもあり、王のソウルを見出だした『薪の王グウィン』を筆頭とした神族との身分の差も示していると思われる。

 『輪の都』は『小人』たちの流刑地であり、隔離されている。『薪の王グウィン』の一族である『教会の主、王女フィリアノール』が送られており、『公爵の娘、シラ』と『闇喰らいのミディール』が管理支配していた様子。




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 シラはフィリアノールの眠りを次のように語る「火の終わりに、闇の傍で、それはただ人のためなのです。」彼女の眠りは蓋であり『ダークソウル』を封じているようだ。



 さて、何をもって人のためだと言うのだろうか。それは『ダークソウル』の性質にありそうだ。



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 かつて『火』の誕生により世界に境界が誕生した。世を分け隔てた『王のソウル』に対して『ダークソウル』は境界を曖昧にさせる様だ。

 『吹き溜まり』に時代を越え全ての遺物が集まることや、『輪の都』で未来へ跳んだり、絵画世界の顔料になったりと『ダークソウル』は時間と空間を曖昧にさせている。

 そう考えると灰の英雄が『火の簒奪者』となり闇の王が支配する世界の結末は、『輪の都』と同様に物質世界の崩壊を意味するのかも知れない。


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 第1作目で亡者から不死者に戻れるアイテムだった『人間性』。それは『ダークソウル』により曖昧となりソウルと同一化した『不死者』の姿とも考えられる。


 時間と空間から解き放たれ『ソウル』として同一化すること。それがロンドールが目指す不死者の在り方なのかは図りかねるが、もし『エルフリーデ』が絵画世界で人として死ぬことを望んだとしたら、その気持ちも分からなくもない。


終わりに

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 ダークソウルシリーズはこれで終わりを迎える。DLCの物語がストーリーの最後を飾った訳ではないが、本編のエンディングがある以上は仕方がないだろう。

 しかし、顔料のため多くのボスを狩り『ダークソウル』を集める姿。そして古い世界を焼き払い、新しい絵画世界を創生する流れは本編で行う『火継ぎ』と同じである。

 本編が『王のソウル』の物語だとすれば、確かにDLCは『ダークソウル』の物語であった。シリーズの最後としては、悲しくも救いを感じさせるゲール爺の物語で良かったとも感じている。